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OTHERS親愛なる"読者"の君たちへ
私がこのノートに「記録」を綴っていく前に、どうして私がペンをとったのかについて語らねばならないだろう。
このノートは、完成度が高ければ医者仲間への参考文献ともしたいし、偶然手にとって読む人もいるかもしれない。私がこれから綴っていくことは、到底信じられないと言う人も当然いるだろう。だが、目の前の電子機器ばかりではなく、もっと遠くを見つめる目があるならば、あなたにはこの「記録」が事実に基づいている事に気づくはずだ。
さて、この「記録」は、ドラゴン達の治療の「記録」だ。ドラゴンなんて本当にいるのかって? 君はどうしてそう思うんだい? いないなんて言い切れるのかな。だって、私は実際にドラゴン達の治療にこれから向うのだ。
もし君がドラゴン達と縁のない生活をしているならば、このノートが少しは"彼ら"について理解するための役に立つかもしれない。
私がドラゴン達の治療という奇妙な頼みごとをされ、今目的地へ向って列車にゆられているきっかけは、私の古い友人からの一通の手紙だった。内容は衝撃的なものだった。それまで私はドラゴンの存在は知っていたが、ドラゴン達が陥った危機が尋常ならざるものだという事に衝撃を受けたのだ。普通ドラゴン達は傷を負っても驚異的な回復力で治癒するため、人間の治療を必要としない。繰り返すが、……これは異常事態なのだ。
列車が目的地に着くまで少々時間がある。その手紙の内容もここにメモしていこう。
13.8.1863
ガートルード・M・エズデル
下記が、私が受け取った手紙の内容だ。君たちには分かりにくいくだりもあるかもしれない。そこは、私の友人がいかに逼迫した状態でこの手紙を書いたのかを想像する事によって、どうか許してほしい。
15.8.1863
ガートルード・M・エズデル